技術(tech)

認定スクラムデベロッパーがアジャイル初心者へオススメする書籍6選

ソフトウェア開発の複雑性に適応し、ユーザや顧客へ素早く価値を届けるために
アジャイルやスクラムという言葉を耳にする機会が増えました。

決められた成果物をきっちりと作成する
ウォーターフォールな開発を主としてきた企業の中でも、
アジャイルな開発に力を入れ、取り組んでいる企業が増えていることかと思います。

皆さんの現場でもこんな声を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

DXを加速するためにアジャイルを始めよう!

 

アジャイル人材を○○○人確保します!

 

うちのプロジェクトでもアジャイルを始めよう!

 

共感出来る部分はあったでしょうか…?

少しでも共感できたあなたは、右も左も分からないままアジャイルの波に
揉まれようとしているのではないでしょうか。

本記事では、これからアジャイルを始める人へおすすめしたい
入門書籍を紹介したいと思います。

筆者が実際に各書籍を読んだ感想を元に、
それぞれの書籍がどのような悩みを抱えた人に向いているのか説明しつつ、
紹介したいと思います。

この記事の妥当性

認定スクラムデベロッパーの筆者が実際に読んだ書籍を紹介します

想定する読者

 

  • これからアジャイルを始める方
  • スクラム開発におけるディベロッパーを担っている方

 

この記事を読んで出来ること

  • アジャイル初心者の開発者の方が手に取るべき書籍が分かる
  • ここで紹介する書籍が、どんな人におすすめなのかが分かる

 

ゴンくん
ゴンくん
アジャイル初心者の方が、各書籍がどんな人におすすめで、どんなことを学べるのかを紹介していきます

 

各書籍の紹介

まずは今回紹介する各書籍の位置づけを説明いたします。

左の書籍になるほど、何(What)をどのように(How)やるのか詳しく記載されており、
アジャイル(スクラム)でやることをイメージし易い内容となっています。

右の書籍になるほど、なぜ(Why)やるのかという意義や目的が記載されており、
アジャイル(スクラム)への概念的な理解を深められる内容となっています。

初心者の方であれば、まずは右側に記載されている書籍を手に取ることをおすすめします。

それでは、それぞれの書籍を紹介していきます。

アジャイルサムライ

  • どんな人向け?:アジャイルって何をするの?というレベル感の初心者の方

マスター・センセイと呼ばれる伝説のアジャイルマスター(架空の人物)が案内人となり、読者にアジャイル開発者としての原則、プラクティス、考え方、進め方の指針等を教授してくれます。堅苦しくなく、物語仕立てで楽しみながら読み進めることが出来ます。

 

ゴンくん
ゴンくん
アジャイルの基本的な考え方から、アジャイルにおける具体的なプラクティス等が一通り学べる、入門書としてうってつけの書籍です

 

SCRUM BOOT CAMP

  • どんな人向け?:始めてスクラムを経験します!という初心者の方

これからスクラムを始めるという方に向けて、スクラムにおける各ロールの役割、ユースケースを交えたプラクティスの説明、ユースケースを解説しています。スクラムにおけるプロダクトオーナー、スクラムマスター、ディベロッパーがそれぞれどんなことをするのか、イラストや漫画を通して理解することが出来ます。

 

ゴンくん
ゴンくん
アジャイルとは切っても切り離せないスクラムを始めるために必要な知識が学べます。漫画仕立てですらすら読めることもあり、初心者に一番のおすすめ書籍です。

リーダブルコード

  • どんな人向け?:コードを書くディベロッパー全員

優れたコードを書くための心構えやテクニックが満遍なく紹介されています。この書籍に記載されている内容を実践するだけでも、「意識していない人とは一味違う」と思わせることが出来ます。そのくらい、読んでいる人と読まない人の差がつく内容です。

 

ゴンくん
ゴンくん
コーディングを行うディベロッパー必見の1冊です。この本を読むだけでプログラミングがしたくなります。以前、先輩がリーダブルコードに記載されているプラクティスを実践していて、「おぉ、流石です!」となりました。

みんなでアジャイル

  • どんな人向け?:理想とする顧客第一のアジャイルになっていないと不満を抱えている人

アジャイル開発を進めていくと、雰囲気・名前だけが先行する「なんちゃってアジャイル」になってしまっていることに、停滞感を覚える人が多いのではないでしょうか。本書籍は、アジャイルが目指す顧客第一とはどういうことなのか、アジャイルの原則に立ち返り、「なぜアジャイルなのか」を考えるきっかけとなります。また、アジャイルを導入した組織が陥りがちな「組織重量の法則」から脱却し、真のアジャイルを追求するための方法、プラクティスが紹介されています。

 

ゴンくん
ゴンくん
この書籍が読めるようになり、内容に面白みを感じるようになれば、それはアジャイル初心者から一歩抜け出し、レベルアップしたと言ってもいいでしょう。アジャイル組織・チームを俯瞰して捉えられるようになり、アジャイルのあるべき姿を意識出来るようになったと言えます。

アジャイルな見積と計画

  • どんな人向け?:アジャイルには精緻な見積や計画は必要ないと考えている人

「アジャイルは計画なんてしない、行きあたりばったりな開発手法なんだよね」と言う人も居るのではないでしょうか。この書籍を読むことで、アジャイルにおける見積や計画がなぜ重要なのか、その意義を再認識することが出来ます。もしもチームの中に「アジャイルでは計画は不要」と言っている人が居たら、そっとこの書籍を渡してあげましょう。

 

ゴンくん
ゴンくん
ディベロッパーだけではなく、スクラムチームの生産性を計測し、マイクロなマネジメントを進めようとしているマネージャー層にも見せつけたい1冊です。計画を守ることが大事なのではなく、計画して得た気づきや学びが大事という内容が印象的です。

レガシーコードからの脱却

  • どんな人向け?:プロフェッショナルを目指すディベロッパー全員

綺麗なコードを書くためのHow Toが「リーダブルコード」なのだとすると、「レガシーコードからの脱却」は持続可能なコードを素早く書くためのHow Toです。アジャイルな開発を支えるために必要不可欠なエッセンスが詰まっています。著者であるDavidさんは認定スクラムディベロッパー研修の講師でもあります。まさに、アジャイル開発におけるスペシャリストが書いた一冊なわけです。

 

ゴンくん
ゴンくん
ディベロッパー必見の書籍です。リーダブルコードだけではなく、ディベロッパーとして自らのステップアップのためにこの書籍はおすすめです。変化に適応し、顧客へ素早く価値を届けるための技術的なエッセンスが詰まっています。チームで輪読したい書籍第一位です。

本記事のまとめ

今回は、アジャイル(スクラム)な案件に従事することになった
初心者ディベロッパーの方へ向けて、おすすめ書籍を紹介しました。

今回紹介した書籍はどれもが有名な名書です。

目の前の業務をこなすために必要な知識を身につけるために、
これらの書籍は大いに助けとなります。

また、現在に目を向けるだけではなく、
1年後、2年後… とアジャイル組織やチームのあるべき姿をイメージするにあたって、
これらの書籍から学べることはたくさんあります。

本記事が皆さんの学びの種となれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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