この記事の概要
この記事では、半分水没してしまった数時間後に画面が映らなくなってしまったスマホの画面とパーツを交換して、復旧させた際の記録です。
修理手順はいろんな情報がネット上に転がっているので、修理に至るまでの思考の過程を紹介しようと思います。
同様の症状で悩んでいる方がDIYで復旧させるための助けとなれば幸いです。
工具の調達を含めて、トータルコストは約1万円でした。
ショップへ修理の依頼をすると3-5万円はかかることを考慮すると、
だいぶお手軽だということが分かります。
対象者
- Redmi Note 11 Pro 5のディスプレイ交換方法を知りたい方
- ディスプレイ不具合の原因を探りたい方
この記事を記載するに至った背景
水没後のスマホ修理は、ショップに依頼すると修理費が高額になりがちです。
Redmi note 11 pro 5の場合には、画面交換のみで3万円。
基盤の修理となると更に費用がかかります。
とはいえ、スマホの故障は突然発生するものであり、
スマホの中にはデータが残ったまま、
そのままスマホを見捨てることもできないかと思います。
そこで、「何とか自分で修理できないものか」と考えます。
ただし、精密機械を分解するのも怖いですし、
思い切って一歩を踏み出すのも難しいですよね。
今回、筆者が実際にスマホ修理に挑戦してみて感じたのは、
「思ったよりも何とかなる」ということです。
ネットやYoutubeに転がっている情報を駆使すると、
手探りでも何とかなることが分かりました。
この記事では「自分で修理してみたいもののやはりやり方が分からず怖い」という方に向けて、
筆者が修理のために使用した道具、情報、手順等の思考の過程を紹介し、
各々のDIYに活かしてもらえればと考え、この記事の執筆に至りました。
筆者のスマホで発生していた不具合
- スマホの画面が全く映らない
- 画面をタッチしても何も反応しているように見えない
正直、絶望的な状況でした。
この状態において、スマホの操作が完全不可の状態であり、
スマホ内に保存しているデータ類の復旧・コピーも難しい状況でした。
しかしながら、重要なデータがスマホ内に眠っていることもあり、
何とか復旧させなければと考えておりました。
ちなみに、本不具合が発生した原因として考えられるのが、
「スマホ下部が一瞬だけ水溜りに落ちた(半水没)」ということです。
ただし、幸いなことに電源ボタンを長押しした際に、
スマホのバイブレーションが作動する(ボタンは生きている)ということが分かりました。
また、スマホの画面は映らないものの、
毎日のアラームは鳴るということも分かりました。
考えられる不具合
前節で挙げた状況より、以下のことが推察出来ました。
- 画面に関わる何かが故障している
- 幸いなことに基盤側は生きている(ボタンに反応する、アラームが鳴ることからスマホとしては動いている)
そこで、まずはスマホの画面が故障していると仮定し、
スマホの画面の交換にチャレンジすることにしました。
スマホ画面の修理
修理方法の調査
最近は便利な世の中になったもので、
対象のスマホ機種の分解方法を細かく説明してくれている動画がYoutubeで見つかります。
ということで、Youtubeで「Redmi note 11 pro 5(機種名) display replacement」のように検索します。
英語で検索すれば、日本以外の動画も見つかるのでおすすめです。
今回は以下の動画を参考にしました。
https://www.youtube.com/watch?v=xeq5MAJsaYk&list=WL&index=2
ここでスマホの分解方法、画面の交換方法を調査し、
自分でも出来そうかどうかを探ります。
私の場合は、初心者でも出来そうな気がしたので
実際に物品を購入してチャレンジしてみようと考えました。
修理工具/部品の調達
ヒートガン
Redmi note 11 pro 5の場合は、
画面や背面パネル等の接着剤か何かで接合されている部品を剥離する必要がありました。
そこで、約3000円でヒートガンを購入しました。
これはドライヤーで代用することも可能です。
交換用の画面
「Redmi note 11 pro 5 Screen Repair Replacement」のような検索ワードでAmazonで検索しました。
コメント欄を見つつ、他のユーザの方も修理のために使用した実績がありそうな商品を選びました。
最終的には以下の交換用の画面を約4300円で購入しました。
https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/product/B0B514H4ZY/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o05_s00?ie=UTF8&psc=1
ドライバーや接着剤接合部の剥離用の小道具も付属していて、
準備の手間が省けてお得でした。
接着剤(B7000)
画面や背面パネルを再度接合させるための接着剤が必要です。
スマホの修理といえばB7000の接着剤が一般的なようで、これを使用しました。
約500円です。
海外輸入品なので安いですが、
その分の1, 2週間のリードタイムが発生します。
https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/product/B0DGSZXX86/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o04_s00?ie=UTF8&th=1
スマホの分解 & 状態確認
ここは特に説明することもなく、
くまなくYoutubeの分解動画を見ましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=xeq5MAJsaYk&list=WL&index=2
動画を参考にしつつ背面パネルを外しました。
更にネジを外してカバーを外します。
バッテリー部分を外した後の状態がこちら。
画面交換後も画面が映らない
スマホを分解し、試しに新しいスマホの画面に繋ぎ替えてみた後に、
スマホの起動にチャレンジしました。
しかしながら、交換後の画面も正しく映りませんでした。
ここで、私の当初の仮説は完全に正しかったわけではないことが分かりました。
とはいえ諦めきれないので、原因の調査を更に続けました。
「画面が映らないだけでスマホの基盤自体は生きている」という仮説に間違いはないと考えていたため、
スマホの画面に関連する基盤やケーブル部を眺めていました。
すると、画面と基盤を接合するためのコネクタ部分のピンが腐食し、
ピンが削れ落ちていることが確認出来ました。
本来はシルバーのピンが黒ずんでいるのが分かります。
そこで、このパーツの交換が可能かどうか調査を進めました。
本ケーブルには商品番号のような「S88006-TLCM.Z.J.FPC」の文字列の記載があったので、
これを元にGoogleやAmazonで検索をしました。
どうやらこのパーツは「LCD Flex Cable」のような名称であることが
検索結果を眺めていて分かりました。
LCD Flex Cableの購入
Amazonでこのパーツがばら売りされていることが分かり、
オーダー可能なことが分かったので、これを注文しました。
海外輸入品なので、購入から到着まで2,3週間を要しますが、
背に腹は変えられません。
外れパーツを掴んでしまうのも嫌だったため、
別のショップから同様のパーツを1つずつ購入しました。
- https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/product/B0C6PZFTCF/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
- https://www.amazon.co.jp/-/en/gp/product/B0C2GQ4BJC/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1
1つ当たり約900円です。
LCD Flex Cableの交換
より詳しいパーツ交換動画を求めて、以下の動画に辿り着きました。
https://www.youtube.com/watch?v=Uj5nAs5jBkY&t=2137s&pp=ygUjcmVkbWkgbm90ZSAxMSBwcm8gNWcgY2hhbmdlIGRpc3BsYXk%3D
パーツの交換方法のイメージがついてきたところで、
本パーツの交換にチャレンジします。
本体から古い「LCD Flex Cable」を引き剥がした後に、新たなパーツを取り付けます。
その後、交換用の画面を接続してみたところ…
ようやくスマホの起動画面が起動しました。
どうやら、このパーツが壊れているというのは当たりだったようです。
スケベ心から古い画面を新しいLCD Flex Cableに接続してみました。
画面は古いままでも動作すればラッキーだなと…
しかしながら、スマホの起動画面は表示されません。
どうやら、画面側のコネクタ部も故障していたようです。
古い画面は取り外しました。
こちらもコネクタ部分が腐食しているのが見えます。
ここまで来れば、後は新しい画面を取り付けて、再度スマホを組み立て直すだけです。
※ 集中していて肝心の写真を撮り忘れました。以下、商品サイトの画像の引用です
Youtubeの動画を見ながら、スマホを再度組み立てて行きましょう。
これでようやくスマホの復旧が完了しました。
まとめ
この記事では、半水没後に画面が映らなくなったRedmi Note 11 Pro 5の復旧までの
思考の過程を紹介しました。
DIYで修理することで、1万円以内の支出に抑えることに成功しました。
今回はただ単に画面交換するだけではなく、
基盤を繋ぐパーツが故障していたため、ショップに依頼した場合には
追加費用もかかり、高額修理(5万円以上)となったでしょう。
いろんな方々のスマホ分解手順動画を気軽に無料で見られる今の時代に感謝です。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。