技術(tech)

Visual Studio CodeでLT資料を作ろう! 〜 脱パワーポイント

 

はじめに

SoftwareDesign 11月号のVisual Studio Code快適生活という記事の中で、
VS Codeでプレゼンテーションを考えてみるという話がありました。
上記記事が面白そうだったので実際に試してみました。

LT資料をサクッと作ってしまいたい、
発表時にはソースコードを交えながら話したいという方は必見です!

本記事で使用したファイルは、GitHubにアップロードしております。

環境

 

  • VS Code 1.38
    VS Codeをインストールしていない人は公式ページからインストールしましょう

 

本記事で登場するVS Codeプラグイン

 

  • Marp for VS Code
  • vscode-reveal
  • Presentation Mode

 

VS CodeでのLT資料作成

パワーポイントを使わずに、マークダウンでLT資料を作成します。
ここでは2つのプラグインを紹介します。

Marp for VS Code

Markdown形式のファイルをプレゼンテーション用のスライドに変換してくれます。
PDFに書き出す事もできます。

インストールする
スクリーンショット 2019-11-03 17.24.57.png
スライド(.md)を作成する

先頭にYAMLヘッダを記述するだけです。
細かな設定を知りたい方は、Marp公式ページをご覧ください。

---
marp: true
header: 'header text'
footer: 'footer text'
---
<!-- $theme: gaia -->
<!-- $size: 16:9 -->
<!-- page_number: true -->
<!-- paginate: true -->

今回は以下のファイルを作成しました。

---
marp: true
header: 'header text'
footer: 'footer text'
---
<!-- $theme: gaia -->
<!-- $size: 16:9 -->
<!-- page_number: true -->
<!-- paginate: true -->

# Marp for VS Code スライドサンプル

***@gonkunkun***

--- 

## もくじ

1. Marp for VS Codeとは
2. 使い方
3. ユースケース

---

## 1. Marp for VS Codeとは

- VS Codeの拡張機能
  マークダウンでスライドが作れる

---

## 2. 使い方

1. リスト
2. 背景画像

---

## 2.1 リスト

- One
- Two
- Three

---

## 2.2 背景画像

![bg right](https://picsum.photos/720?image=29)

---

## 3. ユースケース

- ほげほげ
プレビューを表示する

VS Code上からmdファイルを右クリックしてOpen Previewを選択
スクリーンショット 2019-11-03 17.37.14.png

こんな感じでスライドが作成できます。
スクリーンショット 2019-11-03 17.37.33.png

作ったスライドをPDFで出力

青い三角のアイコンをクリックして、Export slide deck...を選択
スクリーンショット 2019-11-03 17.42.54.png

vscode-reveal

Marp for VS Codeを使用してスライドを作成することはできました。
しかし、Marpでは作成したスライドをVS Code上に投影することができません。
そこで、vscode-reveal(プラグイン)を使用します。

インストールする
スクリーンショット 2019-11-03 17.55.39.png
スライド(.md)を作成する

先頭にYAMLヘッダに以下を追記します。
ファイル自体はYAMLヘッダを変更しただけです。
気になる方はGithubリポジトリのslide-reveal.mdをご確認ください。
細かな設定を知りたい方は、こちらをご覧ください。

---
theme: "black"
transition: "none"
---
 
VS Code上でプレゼンテーションを実施する

コマンドパレットを表示して、Revealjs: Show Presentation by sideを選択します。
コマンドパレットはCtrl + Shift + pで表示できます。
スクリーンショット 2019-11-03 18.03.54.png

こんな感じで、VS Code上でスライドを表示できるようになります。
スクリーンショット 2019-11-03 18.05.22.png

Presentation Mode

VS Code上でスライドを表示できるようになると、
このスライドを全画面表示できるようにならないのかな…と考えます。

そこで使用するのがPresentation Mode(プラグイン)です。
VS Codeをプレゼンテーション用に全画面に表示することができます。

インストールする
スクリーンショット 2019-11-03 18.12.16.png
プレゼンテーション用に表示してみる

先程のスライドを全画面で表示してみます。
コマンドパレットを表示して、Presentation Modeを選択

全画面表示になりました
スクリーンショット 2019-11-03 18.16.38.png

全画面表示から戻す場合には、再度コマンドパレットを表示して、
Presentation Modeを選択します。

ソースコードの共有

同じ要領で、ソースコードを全画面表示にすることで、
発表中にコードを見せながら解説する際にも活用できます。
スクリーンショット 2019-11-03 18.23.11.png

終わりに

LT資料をサクッと作って、サクッと発表するために、以下のVS Codeを使用しました。

  • Marp for VS Code:スライド作成 + PDFで出力
  • vscode-reveal:VS Code上でプレゼンテーション
  • Presentation Mode:VS Codeで全画面表示 + プレゼン, ソースコード共有

パワーポイントを使わずともマークダウンでスライドを作成できるのは
とても便利だなと思いました。

複雑な図表の作成、図表の細かな位置の調整等が必要な場合には不向きですが、
LTのようにメッセージをスライドに並べてサクッと発表する場合には
使えるのではないかと思います。

皆さんもVS CodeでLT資料の作成・発表をしてみてはいかがでしょうか。

 

お問い合わせはこちらからどうぞ