はじめに
育児記録アプリの「ぴよログ」を使っていますか?
夫婦間でのリアルタイム共有や詳細な記録機能など、本当に便利なアプリですよね。
ただ、夜中の授乳やオムツ替えの際、「記録したいけど手が離せない」という経験はありませんか?
私も第一子の育児で、ぴよログアプリは愛用していましたが、記録タイミングを逃すことが多々ありました。
そこで見つけたのが、ぴよログとAmazon Alexaの連携機能です。
さらに定型アクションを活用することで、より簡潔なコマンドでの記録が可能になります。
本記事では、私の実体験をもとに、定型アクションの活用法を中心に詳しく解説します。
対象読者
- 0歳〜2歳のお子さんをお持ちの方
- ぴよログアプリを使用中、または検討中の方
- Amazon Echo(Alexa)デバイスを所有している or これから購入する方
- 育児記録の効率化を図りたい方
背景と課題
なぜ育児記録が重要なのか
育児において、ミルク量、おしっこ、うんち等の記録は非常に重要です:
- 次回のお世話予測:最後のミルクから何時間経ったかで、次の授乳タイミングを判断
- 赤ちゃんの体調管理:排泄の回数や間隔から健康状態を把握
- 夫婦間のコミュニケーション効率化:「あと2時間は休めそうだね。先に休憩してきて」など、具体的な情報共有が可能
- 医師への的確な情報提供:何かあった際に、より具体的に赤ちゃんの状況を伝えることができる
ぴよログの便利さと活用場面
ぴよログは赤ちゃんへの世話の時間と内容を記録し、夫婦間で共有できるアプリです:
- リアルタイム共有:片方が家で赤ちゃんの世話をしつつ、外出中のもう片方がぴよログで状況を確認
- 詳細な記録機能:ミルク量、排泄の種類、睡眠時間など細かく記録可能

現実的な課題
しかし、実際の育児現場では以下の問題に直面します:
- 育児の忙しさ:赤ちゃん対応をしているうちに時間があっという間に過ぎ、記録を忘れる
- 物理的な制約:そもそも手が空かない状況が多い(授乳中、オムツ替え中など)
- 操作の煩雑さ:いちいちスマホを開いて記録するのが辛い
ソリューション:ぴよログ × Alexa連携
これらの課題を解決するのが、ぴよログとAmazon Alexaとの連携です:
- 公式スキル提供:ぴよログ公式が提供するAlexaスキルを利用
- 音声入力による記録:Alexaに話しかけることで、スマホを触らずにぴよログに記録可能
- 定型アクション活用:さらに効率化を図ることで、自然言語に近い形での操作を実現
定型アクション活用の仕組み
動作イメージ
[定型アクション設定]
トリガー: 「アレクサ、ミルク」
↓
アクション: 「ぴよログでミルクを記録して」
↓
Amazon Alexa(音声認識)
↓
ぴよログアプリに自動記録
詳細
1. 基本設定(ぴよログ × Alexa連携)
ぴよログとAlexaの基本的な連携設定については、多くの記事で詳しく解説されているため、以下の参考記事をご覧ください:
設定方法の詳細解説記事:
簡単な手順概要:
- ぴよログアプリで認証コード取得
- Alexaアプリで「ぴよログ」スキル有効化
- 認証コードを入力してアカウントリンク完了
本記事では、基本設定が完了していることを前提として、定型アクションによる活用法に特化して解説します。
まず、基本設定完了後に実際に音声コマンドを使ってみると、以下のような問題に気づきます:
基本コマンドの問題点と限界
基本的な音声コマンド(参考:ぴよログ公式ヘルプ):
「アレクサ、ぴよログで寝るを記録して」
「アレクサ、ぴよログでおしっこを記録して」
「アレクサ、ぴよログでミルクを記録して」
基本コマンドの問題点:
-
命令文が長すぎる
- 「アレクサ、ぴよログで○○を記録して」は長い
- 長いコマンドは発話エラーが起きやすい
- 結果的にAlexaとの会話のキャッチボールが発生して非効率
-
不正確な発話でエラーが多発
- 「アレクサ、ぴよログに寝るを記録して」(「で」→「に」の誤用)
- ぴよログ「で」と言わなければ、「ぴよログです。ミルクや睡眠、排泄等の記録と最近の記録の確認が出来ます。どの記録をつけますか?」とAlexaが毎回長い説明を読み上げる
- この読み上げが終わった後でないと、こちらが記録したい内容を伝えることができず、非常に待ち時間が長くて実用的ではない
-
育児中の自然な発話との乖離
- 実際は「寝た」「ミルク飲んだ」のような短い表現が自然だし、記録が楽
解説2:定型アクションを活用したより実践的な操作方法
そこでおすすめするのが定型アクションです。
定型アクションとは
Alexaアプリの「定型アクション」機能を使用することで、独自の短いトリガーワードを設定し、複雑なコマンドを自動実行できます。
定型アクションの設定方法
- Alexaアプリを開く
- 「その他」タブから「定型アクション(Routines)」を選択
- 「+」ボタンで新しい定型アクションを作成
- 「実行条件を設定」で音声トリガーワードを入力
- 「アクションを追加」で「スキル」を選択
- 「カスタム」から実行したいコマンドを入力
省略形コマンドの設定例
例えば、以下のような自然で短いトリガーワードを設定できます:
設定例:
- トリガー: 「ミルク」 → アクション: 「ぴよログでミルクを記録して」
- トリガー: 「寝た」 → アクション: 「ぴよログで寝るを記録して」
- トリガー: 「おしっこ」 → アクション: 「ぴよログでおしっこを記録して」
- トリガー: 「うんち」 → アクション: 「ぴよログでうんちを記録して」
実際の使用例:
- 「アレクサ、ミルク」→即座に記録完了
- 「アレクサ、寝た」→即座に記録完了
- 「アレクサ、おしっこ」→即座に記録完了
汎用コマンドの活用
さらに高度な活用として、汎用的な呼び出しコマンドも設定可能です:
{
"trigger": "ぴよログ",
"action": "ぴよログスキルを開いて"
}
このように設定することで、「アレクサ、ぴよログ」と話しかけると、「何を記録しますか?」と端的に聞き返してくれるようになります。その場で「ミルク」「おしっこ」などと答えるだけで記録完了です。
おすすめ定型アクション
起きる、寝る、ミルク、うんち、おしっこの5つのコマンドを頻繁に使うので、これを登録するのがおすすめです。
また、上記のコマンド以外にも簡単に操作したい場面があるので、汎用コマンドも1つ登録しておきましょう。
それでは、それぞれ1つずつ詳細の設定内容を紹介します。
起きる
- トリガー: 「アレクサ、起きる or 起きた」
- アクション: 「ぴよログで起きるを記録して」


寝る
- トリガー: 「アレクサ、寝る or 寝た」
- アクション: 「ぴよログで寝るを記録して」


ミルク
- トリガー: 「アレクサ、ミルク or ミルクを記録して」
- アクション: 「ぴよログでミルクを記録して」


うんち
- トリガー: 「アレクサ、うんち or うんちしたよ, etc」
- アクション: 「ぴよログでうんちを記録して」


おしっこ
- トリガー: 「アレクサ、おしっこ or おしっこしたよ, etc」
- アクション: 「ぴよログでおしっこを記録して」


汎用コマンド
- トリガー: 「アレクサ、ぴよログ or ぴよログで記録して」
- アクション: 「ぴよログで記録して」 -> 「何を記録する?」と聞かれるので、それに自由に答える


まとめ
ぴよログとAmazon Alexaの定型アクション活用により、育児記録が劇的に効率化されます。
特に、短いトリガーワードでの記録が可能になったことで、忙しい育児中でも継続的な記録が実現出来るようなります。
一言二言の短いコマンドで記録が完了するようになり、私は育児記録がとても楽になりました。
同様の課題をお持ちの方は、ぜひ定型アクションの活用を検討してください。
設定や使用方法でご質問がありましたら、コメントでお聞かせください。
なお、AlexaはAmazonのセール期間中に購入すると大分お安くなっているのでおすすめです。