気付いた人が家事をしている。
同棲当初はそれでも回っていたものの、時間が経つにつれて不満が積もり、抱え込んでしまうことがあるのではないでしょうか。
「なんで自分ばかり…」と思っていたとしても、急に役割分担の話を切り出すのにも気が引けますよね…。
この記事では、毎日、毎週、毎月と定期的に発生する家事を可視化し、パートナーと共有しつつ、効率的に管理する方法の概念を紹介します。
家事の分担や管理に不満を抱えていながらも、解決の糸口を見出せていない方の助けになる記事です。
この記事では、こういうツールを使って管理すれば上手くいく という概念を説明しております。
具体的にどんなことが出来るようになるのか、またその設定手順については、実践編(現在執筆中)をご覧ください。
想定する読者
- 同棲中のカップル、ご夫婦
- 家事の分担や管理に不満を抱えている人
この記事で得られること
- 日々発生する家事を可視化する方法
- 上記のToDo管理方法
この記事では話さないこと
- ツールの具体的な設定方法
背景
本記事の執筆に至った背景を紹介いたします。
きっかけ
最近、筆者は家事の分担でお叱りを受けました。
食器は洗っている、床の掃除はしている、ゴミ出しもしている、便器も洗っている。
自分で気付いた範囲の家事をやっていて、家事が「出来ている」気になっていました。
「あれも、これも、あなたが気付いていないだけで実はやっているんだよ!」
冷蔵庫の中の掃除、賞味期限管理、脱衣所の清掃、足りない備品の補充等、パートナーが自分が気づけていない部分の様々な家事をしてくれていました。
そう、私はパートナーがどんな家事をしてくれていて、どれだけの負担になっているのかを理解できていなかったのです。
必要最低限、困らない範囲で家事をしていれば問題無いだろうと考えていて、気付かぬうちにパートナーに負担をかけてしまっていました。
こうなってしまった原因として、
「いつ、どんな家事が必要なのか理解出来ていない」
ということだなと考えていました。
お互いにどんなことをしているのかが分かっていないので、家事をしているつもりでも全然足りていない という状況になります。
このままではマズいと思い、すぐに家事アプリを探し始めました。
既存のアプリを触ってみて思ったこと
既存の家事アプリを探しましたが、納得のいくアプリが見つかりませんでした。
ToDo管理に特化したアプリ、役割分担に特化したアプリ等、色々見つかったのですが、「なんか違う気がする」という感覚が拭えませんでした。
ToDo管理に特化しているアプリは、毎日、毎週、毎月発生するようなタスクを管理すると、タスクが溢れて管理が煩雑になってしまいます。
役割分担に特化したアプリは、誰が何をするのかの分担の線引きがはっきりしてしまうので、柔軟性に欠けます。
「それはあなたの役割でしょ?」なんて話になってしまうのも勿体無いです。お互いにカバーし合える状態を保つためには、ある程度の曖昧さも必要です。
また、買い物、掃除、役割分担、ToDo管理等、それぞれ特化したアプリが乱立していて、アプリを1つだけ選んでも物足りない、でも複数のアプリを同時に使いこなすのは面倒、というジレンマに陥りました。
でもそんな万能ツールは存在しない… どうしよう…
となり、既存のアプリケーションを組み合わせつつ、その情報を集約管理できる仕組みが必要だと考えました。
やりたいこと整理
色々書きましたが、改めて状況を整理します。
現状
- お互いに取り組んでいる家事が可視化され、共通理解となっていない
- いつ、何が必要なのかが明文化されていない
- 誰が、何をしてくれたのかが分かっていない
- 既存の家事アプリだと痒いところに手が届かない
- 特化型のアプリが多い
- 複数のアプリを使いこなすのは面倒で、結局使わなくなりそう
目指す状態
- 日次、週次、月次でこなしている家事が何なのか、お互いに理解出来ている
→ 「知らなかった」を無くすため - いつ、何の家事を実施しなければならないのかが分かっていて、行動できている
→ その日に実施することをToDoリストで管理できるようにするため - 誰が何の家事を実施してくれているのか、分かる状態になっている
→ お互いにどれだけ頑張ってくれているのかを伝えるため - これらの情報がある程度まとまって集約管理されていること
→ 面倒だから結局使わなくなる。を無くすため
実現すること
日次、週次、月次でこなしている家事が何なのか、お互いに理解出来ている
- ルーチン的に発生している家事を洗い出して、記録する
- 上記をカレンダー上に残す
いつ、何の家事を実施しなければならないのかが分かっていて、行動できている
- その日に必要な家事をまとめる
- 家事の実施を忘れないように、毎日朝に通知する
- 家事が未着手なのか、完了しているのかを管理する
誰が何の家事を実施してくれているのか、分かる状態になっている
- 誰が何の家事を実施したのか、簡単に記録する
これらの情報がある程度まとまって集約管理されていること
- コミュニケーションツール上で、以下の情報を集約・管理する
- その日に必要な家事の通知
- 家事の実施状況
- 誰が何の家事を実施してくれたのか
いくつかキーワードが出てきたので具体化します。
カレンダー
毎日どんな家事が必要なのか、可視化するために必要です。
スマホのカレンダーと連携が容易なGoogleCalendarを使うのが良さそうです。
https://www.g-workspace.jp/googleworkspace/calendar/
コミュニケーションツール
情報を集約しつつ、パートナーとコミュニケーションを取るために必要です。
色んなアプリと簡単に連携できる必要があります。
普段のコミュニケーションツールであるLINEよりも、連携を考えるとSlackが良さそうです。
https://slack.com/intl/ja-jp/features
登場人物が少ないのでシンプルですが、以下のようなイメージです。
ざっくり説明すると、
初回だけは準備作業として、GoogleCalendar上に家事を登録しておきます。
カレンダーに登録された家事のリストを、Slackが拾って毎朝通知してくれます。
Slackの通知に対して、家事を実施したかどうか目印をつけることで、実施状況を記録します。
GoogleCalendarはスマホやiPhoneのカレンダーとも容易に連携出来ますし、週次や月次で発生するタスクなんかも、1回でまとめてカレンダー上に登録できるので便利です。
Slackはコミュニケーションツールなので、LINEのようにチャットでのやり取りも出来ます。
単に必要な家事を通知するだけではなく、「今日はこれお願いしてもいい?」、「出来そうにない」、「やってくれてありがとう」というようなコミュニケーションも出来ます。
Slackに家事全般に関するやりとりが集約されることで、Slackを確認するだけで家事が管理出来ます。
LINEと家事アプリの行ったり来たりを繰り返すよりも続きそうな気がします。
まとめ
今回は、毎日の家事をパートナーと一緒にこなしていくための方法の概要ということで、家事の可視化、管理を効率化するための思考の過程をまとめました。
現状、既に困っている方にとって気になるであろう、どんな手順で、何が出来るようになるのかについては、実践編という形で別途記事をまとめて公開いたします。
ここまでみていただき、ありがとうございました。